約、満つる。氏に捧げるヤク五万字のメッセージ

 やく(みつる)が南米でヤクにまたがって、麻ヤクをキメていたところをヤク(ザ)に見つかって、ヤク中にされてその時放った言葉が「...ゴメン、ヤク束の時間に間に合いそうにない...」というものであったが、しかしすんでのところで飛ヤクした発想が突然頭に浮かび、今となっては全くの闇の中なのではあるが、何事か密ヤクを結び、ヤク89時間後に保しャクされて、ヤク束の地へと旅立って行くことが可能となったのであった。噂によると裏で誰かしらが暗ヤクしたそうである。その旅立ちの際、村の長老は一つの酒瓶を取り出し、旅人に勧めた。旅人は黙ってそれを飲み干した。酒は百ヤクの長というではないか。村人や現地のヤク人達にもお礼を言って、そのヤクルトファンの男は旅立って行くことになったのであった。ちょうど村では結婚式が盛大に執り行なわれており、婚ヤク者である花嫁は、それはそれは美しかったのであるが、旅人はそれでも後ろ髪引かれる思いでいちはヤク身支度を整えたのであった。それは、人々のヤクに立ちたい、という思いに駆られてのことでもあった。...これはその、ヤク千にひャク時間の物語を短い文章に収ヤクしたものなのであるが、いつの日かごひャクヶ国語余りに翻ヤクしてもらえることを切望している。

こうしてヤク氏はヤク束の地、遙か遙か北の北の彼方へと前もって予ヤクしたチャーター機へと乗り込んで、飛び立って行ったのであった。
ヤク束の地...それは遙か遠くのヤクーツクなのであった。ヤク一万二千五ひャク㎞の旅。ヤク束の地はまだ果てしなく遠く、そして実はこれからこの旅がスンナリ行くわけでもなく、にひャク通りの試練が待ち受けている訳なのであるが、ぎャクにいうとこれは物語のしゅヤクにはありがちなことであり、おそらくちャっク・ノリスのようなひャク戦練磨のぎャク境を耐え抜いてきた男にとってみれば、ぎャグみたいなもので、いくら物凄い悪ヤク顔の暗殺者が襲ってきたところで、ぎャクに墓場送りにしてしまうことなど訳もない事なのである。まあ、そんな時にはヤきにクでも食べてしュク杯でもあげてやろうではないか。最も飛行機の中で肉をヤクのは無理であろうが。
...などとみャクりャクのない話を綴っていたところで、飛行機はあっという間にシベリア近辺にたどり着いていた。見よ! あれがヤクーツクの灯だ! ...などとヤク氏が言ったかどうかは定かではないのだが、ヤク束の地へともうすぐたどり着こうとしているのであった。
ここから先のお話は読者しョクんのご想像にお任せすることにする。何せ野暮な話かもしれないし、じャっク・バウアーのような活ヤクが待っているのかもしれない。ともかく、ヤク氏にとってみれば、ここからが活ヤクへの第一歩なのであった。
あと、全く関係のない話なのではあるが、ヤク氏の夫人の祖父はヤク剤師であったということである。決してヤクザ医師というわけではない。
...と、ここまでがこの話の要ヤクなのであるのだが、実は本当のことを言うと、ヤク束の地などというものは皆目存在しないのである。誰がしかの誤ヤクであるのか、それとも意図的であるのかは全く誰にも分からない。例のごとくヤク人達による集団的陰謀か、はたまた麻ヤク組織による策りャクなのか?今となってはもう誰にも分からない。ところで...。
と、突然ここで飛行機が何事かのトラブルを起こした。グラグラと機内が揺れている。プロペラに何物かが付ちャクしたようだった。ヤク氏の心臓はビャクビャクとみャク打っていた。飛行機は予定に反して別の町に不時ちャクするしかなかった。それはヤク束の地ヤクーツクではなく...イルクーツクであった。
ヤク氏は飛行機の修理が終わるまで、仕方なく町に降り立って休息を取る事にした。街中は閑散としていて、思いのほか寂れているようだった。ヤク氏さすが場数を踏んでいるだけのことはあって、辺りを注意深く見渡しながら、何某かの気配を察知しつつ、余裕しャクしャク(の体、をあくまでも装って)で人通りのほとんどない大通りに歩を進めていくのであった。
と、ここで、割と平凡な物語にはありがちな展開なのだが、突然通りの中央に、ヤク四、五人の悪党、どう見てもチンピラなのだが、くちャクちャクちゃと音などを立てながら、ガムなんぞを噛みつつ、ナイフを手にしつつ、ヤク氏の前に躍り出てきた。リーダーらしき男がこう言う。この町の顔ヤクに挨拶もせずにこの通りを歩くとは何事か? さては貴様、この俺様たちに殺されにでも来たのかな? そう言い終わると男たちはくきャクキャと奇妙な薄気味悪い笑い声を立てて、肩を揺すって大笑いしていた。だが、ひャク戦錬磨のヤク氏にとってみれば、子供騙しの、旅先では必ずと言っていいほど起こる、おヤク束事のようなものなのであった。お前、俺の言った言葉の意味が分かっていないようだな? なら体で分からせてやるぜ? 男たちはナイフを身構えながら、ジリジリとにじり寄ってくる。ぬんちャクを振り回している男もいる。だがヤク氏は顔色一つ変えない。まさに余裕しャクャクといった感じである。と、ここでおもむろに背中に背負った巾ちャク袋の中から何かを取り出した。それは当然武器なのであろう。男たちはますますにじり寄ってくる。この二ひャク五十秒後に全員ぶちのめされ、それも当然全員地獄行きである、などとも知る由もなく、どうせなら冥土の土産ににャクまんかピザまんでも頂きたいところである。男たちは間合いを詰めてナイフで身構えている。と、ここでやっとヤク氏は巾ちャク袋の中の武器を完全に取り出し、右手にしっかりと握りしめた。それはそう・・・棒状で太く、しなやかで頭部にでも当たりでもしたら致命傷であろう。しかいそれは・・・・誰がどう見てもこんにャクなのであった。
・・こうしてヤク氏の搭乗した飛行機は無事ヤク束の地ヤクーツクの空港へとちャク陸し、町の困窮する人々、いや、観きャクたちに一人頭ひャク五十ドルで自慢話、いや、冒険談を語って聴かせるのであった。もちろん町の人々は大喝采である。
ヤク氏はこの晩だけで、五ひャク万ドルの大金を手にしたとのことである。いやあ、これでめでたし、めでたし。芸は身を助ける。芸能情報はヤクに立つ。この事がまたはからずも証明されてしまったのであった。
                                             おしまい