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ポリティカル・ポエティカル

俺はボリビアには行ったことがない
もちろんリビアにも行ったことはない
アメリカには貸しがある
リベリアには夢がある
ソビエトには幻滅したが
かといってNATOとやり合うつもりもない
国連の基金は底を尽き
ア○ネスみたいな輩が賭博の為に金を使う

1日目に、いなないた犬がいた
2日目に、ふつつか者の嫁がいた
3日目には、みっかっちゃった下手なスパイがいて
4日目には、妖怪たちが大騒ぎ
5日目に、いつか会ったことのあったような美女と道ですれ違う
6日目には、寒いか寒いかと真夏の45°Cなのに錯乱し
7日目に、これは罠なのかとわなないて
8日目に、ようやく万事が落ち着いて、全て丸く収まった

こうして国家が誕生したのだった

恋の不意打ちをくらった
頭がクラクラした
無政府主義クラゲになった気分
腕が一本足りない
大国は小国に恋をし
小国は大国のヒモになる
悪意は良心を駆逐し
千葉県産のクスリが広く流通したおかげなのか
恋人たちは日々ペルシャ絨毯の上で戯れ
あくせく働くことを知らず
労組には加わらなかったが
反戦デモ行進には参加し
右か左かと問われたら
あさっての北北西を指差して
プラカードには
f○ck ni○○er! と
間違えてJJJの集会に
紛れ込んでしまったのだ
東と西の対立などさにあらず
一票の権利などどこ吹く風の
すっとんきょうな顔のイタチのよう
外交は騙すか騙されるかのピンボールゲーム
バスケット外交は時に失敗し
夕日はあらぬ方向に沈んだが
弾頭は相も変わらず一方向を向いて睨み合ったままだ
カタツムリ戦争は未だ終わらず
議会での口論とヤジはやまず
金融街には今日も灰色の先の尖った針のようなコウモリ傘の雨が降り注ぎ
指導者たちはやがてサジを投げてテーブルに両肘をついた
官僚たちはまだ生真面目なコマネズミのように働いている
労働者たちは家路につき
学生たちはたまっているレポートは翌週に回して夜の街に繰り出したのであった

もう革命家はやっては来ない
あの有能な実務家は演説の原稿をめくらない
戦争の季節は近付いた!
嵐の前の静けさだ
プロパガンダとアンチテーゼとシュプレヒコールはごっちゃにされ
声明文は定時より早目に読まれた しかも恐ろしいほどの早口で
そうして壁は崩壊した!
もはや守ってくれるべき政府などない
年金も今月で打ち止めだ
公社は終わり 校舎は足りず
モロトフはもろに豆腐を食べ過ぎた為に引退し
ルーズベルトはパンツの腰まわりが緩んだ為に先立たれた
エイブラハムは脂肪肉を食したが故に凶弾に倒れたのだ
もうあの名演説を聴くことは出来ないのか!
貧民の 県民の 不可触民のための政治!
あなたが国家に何かをするかよりも あなたが国家から何かしてもらうかなのだ!
でももう誰も何もしてはくれない
コッカースパニエルとニワトリとが
コッカー コッカーと雄叫びを上げた

政治の季節は終わった
紙吹雪だけが虚しく舞った…

…チクショウ 清掃が大変じゃないか!